- 2011.11.17
- 政治・議会
TPP 本当に大丈夫か!
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変なことが起こっている。野田総理とオバマ大統領の会見の内容相違である。
全項目を対象にするのか否か!発言が食い違う。野田総理は二枚舌?山本一太参議院議員が国会で野田総理を追及。
そうかも知れない。そうで無いかも知れない。しかし、である。ここからが外交の真の姿かもしれない。
と、いうのは・・・・・・。「交渉」とは、既成事実を作れば、完了してしまうのである。
既成事実?・・・・・既成不事実でも既成事実化させることなど簡単である。ただ単に言い張ればいいのである・・・・・と、いう考え方を取る交渉人は多い。
尖閣諸島や竹島の領土問題などで、外国が採っている方法を見れば判る。言葉を変えれば、それほど外交交渉は、前にも言ったが簡単ではないのだ。
既成事実化させようなどとの戦略は、初歩の又初歩。言い訳にもならない。それほど、外交は一旦テーブルに乗ってしまうと、百戦錬磨の交渉達人が
わんさかと変にニコニコ笑顔を作っている日本人に寄って来る。そもそも自国に有利で無い協定など、言ってくるはずがない。
貿易は輸入と輸出。売る人と買う人。売る人が得をするということは、買う人が
それだけ高いお金を払っているということ。完全に貿易が自由化した時、巨大な,あまりに巨大な資本が外国から入って
来た時に、太刀打ちできる企業が日本にどれだけあるか。安いコメが入ってきたら日本の消費者が喜ぶ、安い牛肉が入ってきたら
日本の消費者が喜ぶ、安い薬が入ってきたら日本の消費者が喜ぶ、安い
〇〇が入って来たら・・・・・・・・・・・。消費者の立場から言えばそうだろう。ただその前に、日本人が、この自国の
日本で職を失う。消費をする前に、収入がなくなるではないか。更には、品質保証の問題など、なんら明確化していない。
遺伝子組換食品は大丈夫?BSE牛肉(狂牛病牛肉)は大丈夫?
以前のように薬害エイズのようなことは起こらない?・・・・・・・何ら、野田総理は国会でしゃべろうとしない。
また食料、水、エネルギーは将来世界で枯渇すると言われている。
778%の関税をかけるお米(世界から日本に入る米は、約8倍の値段にあえて高めて、日本米の価格競争力を保持している)は主食。大丈夫?
先日、アメリカ商社の友人に聞いた。アメリカのお米は、今もパサパサ?
友人曰く、今や日本のコシヒカリ並みの美味しさなので早く輸入させて、と。関税0%となって、日本の8倍の値段の自国米は、輸入米に負けて、農家は破たん。農業従事者は激減。食料はほとんど外国からの輸入に・・・。
この時、世界天候不順や人口爆発で食料が不足したら、外国は自分の国民に食料を与えず、今まで通り、日本に食料を律儀に輸出する? 夢幻のごとし。
関税こそ、貿易を円滑に行うための手段なのだ。また、品質規制こそ、貿易において後で揉めない事前対処策なのだ。
日本経団連があれほどTPP参入を進言。メリットの部があることも確かだろう。
ただ、製品の関税率は数%と余りに低く、価格競争力に影響は少ない。そのメリット、デメリット、双方を金額だけではなく、広く大きい視野で議論すべき。
ただ、一番大切なことは、取り返しのつかない分野があれば、慎重姿勢を取るべきだということ。それは、食料と健康である!
野田総理が二枚舌なのか、アメリカの交渉がズルいのか、そんなことは問題ではない。
日本の国家を本当に守れ! 野田総理!